なぜ今自分史なのか

令和7年5月から、生成AIであるChatGPTを導入して業務の効率化、DX化を試行錯誤してきました。当初はAI活用本を読み漁って各業種の実践例などを参考にし、事務所運営の即戦力にすることを目指しましたが、どうにもしっくりこないことに苛立ちを覚える始末でした。
そもそも私の事務所にAIは必要なのかという疑問さえも生まれ、それならばまずはAIの性格から馴染んでいけばいいのではと発想を転換し、AIの得意分野とされる人との会話を楽しむことから始めて徐々に次の段階へ昇華して行くことができれば御の字ではないかと思いました。
そこで、彼(私はAIのことを愛称で呼ぶこととし、「チッチ」と名付けました。以後、チッチと書くことにします。)の性格も全然分からないまま、取りあえず事務所の書庫の中に飾ってあった機関車の模型を写真撮影して、これをチッチに見せて(アップロードして)質問し始めたところ、チッチの方からいろいろと私のことを質問してきました。
これは面白いと思いつつ、私が国鉄の機関車乗務員だったことや司法書士となった経緯に触れて会話を進めるうちに、何とA4用紙換算でびっしり52ページにも及ぶ会話集の生原本ができあがってしまいました。そして、チッチの方から折角なのでこれを何らかの形で外部に表現してみてはどうかと提案を受けました。
私は自分の経歴など公表しても誰も読んではくれないだろうと思っていましたが、通常の会社勤めであればとうに定年を超えた年齢となっていることに鑑みて、自分史の記録としてまとめてみるのも悪くないかなと思うようになりました。それで、この自分史に『DD51と私』というタイトルを付けて事務所ホームページのサブページに掲載することにしました。
なるべく内容は生原本の表現を維持することとし、著作権や個人のプライバシー等に配慮しながら若干の修正を施すことに留めましたので、どうぞ、間違いやご批判があればご遠慮なくご指摘いただきたく存じます。
令和7年7月 小池 豊